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体験談

そこまでするの!?自衛隊仕込みのアイロン技とは

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夫は自衛官です。

職業柄、ワイシャツや制服のアイロンがけに対して異常なこだわりがありました。

 

若かった私は、とりあえず専業主婦になったので「家事全般は私の仕事」ということで教えてもらいながらせっせと日々のアイロンがけをするようになりました。

 

ところが、アイロンに関する夫のマイルールというか、自衛隊ルール(?)が半端ないほどウザかったのです。

結婚当時に仕込まれた自衛官の夫のアイロンルール

生地のシワを伸ばすのは当たり前。

ワイシャツの袖の折山はナイフのエッジのように鋭くシャープに!

そして洗うとゴワゴワになる分厚い作業服にまで、ビシっとアイロンをかけて持っていかなければならないというのです。

 

「だったら自分でやれば?」と言うのですが。

「学生の頃から死ぬほどアイロンがけしてきたからもう一生やりたくない」らしいです。

 

確かに、最初はアイロンを持ったこともない男の子がこれだけの技術を身につけるのだから、仕込むときにはスパルタだったんだろうなぁ、と想像してしまいました。

何度も何度もダメだしされて、でも当時まだ若妻で“良い嫁キャンペーン”の呪縛から離れられず、なんとなく言い返せないままに数年間過ごしていました。

 

アイロンがけはものすごーくストレスになってきました。

世の中のワイシャツは、その間にどんどん性能が向上して形状記憶とか、シワにならないとか、素晴らしいものが安価にでているのに、どうしてこの日本で一番『即応性が求められる組織』が使うものが、こんなにも扱いがめんどくさいものなのでしょうか。

 

それでも週の半分くらいはアイロンを使うので、技能は向上していきます。

シャツ一枚当たりにかかる手間と時間は最初の半分頃になりました。

 

そんな私が最後まで苦手と思っていたのは作業服のズボンでした。

これも他の服と同じく、センタープレスのラインは命!というほどぐいぐいとアイロンをかけるのですが。
(テカらないよう、大判のバンダナを当て布に使いながら)

 

この作業服のズボンの膝には、綿が入っているのです。

恐らく、膝をついて作業する時間が長かったり、転んだり時に怪我をしないように、ということだと思われますが。

綿が入っていてぷくぷくしているその膝の部分、最初はぎゅうぎゅうと押し付ける様にしてプレスの線を付けていました。

これがものすごく力がいるのです。

 

だんだんコツがつかめてきたら、その膝の部分の一番外側の布を少しつまむようにして綿との間に隙間を作りそのキワのギリギリのところをすっとアイロンを滑らせるのが楽なかけかたなのだ、と分かってきたのです。

 

頻繁にそんなアイロンの使い方をしていたら、布にあたる部分の滑りをよくするテフロン加工の表面が数年でボロボロになりました。

しかし、まだ普通に使えるので(デリケートな素材なら当て布は必須ではありますが)壊れるまで愛用してやろうと思っています。

ある日突然めんどくさいアイロンがけに終わりの時が

そんなめんどくさいアイロンがけですが。

ある日突然、私は解放されたのです。

 

きっかけは、夫が自転車やバイクで通勤するようになったことです。

通勤の荷物を極力減らしたい、と考えた彼は、昼休みに基地のクリーニング屋さんに持って行って洗濯を頼む、ということを覚えたらしいのです。

 

「えー、そのクリーニング代勿体ない!」と言ったら、

「持って帰る手間が減って、家事が減って、必要経費だろ」との返事が。

 

毎日車で通うことを考えたらエコでガソリン代が減るのだからそれでいい、ということを言いたいらしかったのです。

その後、煩わされることが減った私ですが、次にその技を使うことになったのは息子らの学校の制服のワイシャツです。

 

私はただ彼らにその技術を仕込んで、焦がさないように作業を見守っているだけですが。

おかげで、シャツ系の手入れとズボンのセンタープレスは、彼らもそれぞれとても上手になりました。

将来の自立に向けて、夫のこだわりは一つの財産(?)を彼らに残したように思えます。







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